インタビュー詳細

Profile

介護主任・ケアマネジャー

安東 俊一さん(37) 2009年入職

社会福祉法人みずほ厚生センター 特別養護老人ホーム 四季の郷

全く知らないからこそ興味が湧いた介護の世界

13年前に「四季の郷」に入職しましたが、その前は製造業に従事していました。前職を辞めて仕事を探していた時に、介護の仕事を何気なく目にして、ふと、「介護って、何だ!?」って思ったんです。もちろん、介護が何であるかは知っていましたが、まだ20代そこそこだった私は、介護という分野と接する機会がほとんどなかったため、むしろ「どのような世界なんだろう」と強く惹かれたのだと思います。興味を持ったものはとりあえず何でもやってみたいタイプなので、「知りたい」という気持ちから介護の道に進むことになりました。

それから、職業訓練校の介護のクラスに半年間通いました。その時、1カ月間の実習先としてお世話になったのが「四季の郷」でした。1カ月経ったころには、すっかり職員のように馴染んでいたような気がします。その実習がきっかけでこちらに採用していただきました。

現在は介護主任として、自分が担当するグループのスタッフ管理とそのお客さまを支援しています。また、ケアマネジャーとして、お客さまの介護計画をプランニングするのも主な仕事のひとつです。当施設では、人の力で抱え上げない「ノーリフティングケア」を県内でも早いうちから導入していることもあって、外部講師として研修に赴くこともあります。

施設のサービスの質を上げていきたい

私たちの施設では、介護職はサービス業の一種と考えていますから、入居者の方を「お客さま」と表現しています。サービスの質が悪ければお客さまの満足度が低く、施設は廃れてしまいます。ですから、お客さまのために、サービスの質をどうやったら上げられるかということを、日々考えながら仕事をしています。

そのために、今の職員たちでより良い職場をいかにつくっていけるか、ということも大切にしています。「お客さま第一」が大前提なのですが、お客さまに携わる私たちが心身ともに健全な状態でなければサービスの質を保てないので、職員の働き方の改善についても日々考えています。

高齢者であるお客さまの反応は本当にわかりやすくて、私がやったことがよかったのか、悪かったのか、ダイレクトにわかるので、日々の仕事一つひとつにやりがいを感じています。支援をしていて、お客さまに「ありがとう」と言われるのも、もちろんうれしいのですが、お亡くなりになったお客さまのご家族に、「ここで最期を迎えられてうれしかった」と言っていただけるのも励みになります。お客さまのためにも、ご家族のためにもがんばらなければ、と思っています。

介護は誰もが避けて通れない道です。自分の家族や親戚に、そして自分自身に、介護が必要な時がいつか訪れます。ですから、介護の仕事をしていたら、いつか必ず役に立つ日が来ると思うんです。
そういった意味で、介護職は自分の人生に直結する貴重な仕事ではないでしょうか。

資格を取得してキャリアアップ。めざすは施設長!

介護職においてのキャリアアップについては、資格取得がひとつの目安になると思います。現場で積み上げてきた能力や知識を活かしてキャリアアップしていくこともできますが、自分の中で仕事の理解をより深めるためには、資格取得が有効だと思います。

私は、入職してまずホームヘルパー2級(現在の介護初任者研修)を取得しました。それから、介護福祉士、ケアマネジャーの資格を取得していきました。一般的に、資格を取得することにより仕事内容の幅が広がりますし、昇給にもつながります。この先、取得するなら社会福祉士かなと思っていますが、学校を出ないといけないので、働きながら通信教育で資格が取れる学校を探そうと思っています。

今後の目標は常々思っていることですが、当施設をお客さまもスタッフも、よりストレスなく、快適に過ごせるような施設にしていくことです。そして、いつか施設長になりたい。それくらいの気持ちで、ここを良い施設にしていきたいと思っています。