別府市・ヘムシ・ゴウリさん

立命館アジア太平洋大学 学生(3回生)/インド・ニューデリー出身

前世は日本人だった!?

私が日本に興味を持ったのは12歳の時。授業中に図書館へ行く時間があって、日本について書いてある旅行雑誌の本をよく読んでいたの。特に「street food(地元のグルメ)」について書いてある記事は、ユニークで読んでいてワクワクしたなあ。

日本に住んでいるというパパの知り合いから「日本は礼儀正しい国」とか「テクノロジーが進んでいる」という話を聞いて、さらに影響を受けました。わたしのお気に入りは、日本の着物姿の女の子が描かれている屏風。今でも部屋に飾っています。

あとね、弟が『鬼滅の刃』の大ファンなの。去年日本で流行ったけど、弟は日本で流行る前からマンガで読んでいたよ。私もしかしたら前世は日本人だったかもしれない! だって家族みんながこんなにも日本のことが好きだからね。

ヘムシさんも「鬼滅の刃」の大ファンだそう!

日本へ初上陸!

とある高校の雑誌で、日本への留学イベントの記事を見つけたんです。それは「APUサマープログラム」というもので、夏休み中に大分県へ短期留学をするプログラムです。

日本人の高校生と一緒に別府の街歩きをしたり、実際に大分の地域の方のご自宅にホームステイをすることができます。わたしは鉄輪(かんなわ)に行って地獄めぐりに行きました。その時に初めて足湯をしたのが懐かしいなあ。

わたしは高校2年生の時に、このプログラムに参加をして浴衣を着たり、日本食を食べたり日本文化を楽しみました。この日本への短期留学をきっかけに、APU(立命館アジア太平洋大学)への進学を決めました。
無事にAPUに入学して、APU大学のスタッフに問い合わせたところ、当時の臼杵市のホストファミリーとつながることができました。

昨年、臼杵のホストファミリーのお宅にホームステイをして、今でも連絡を取っているよ。先日も臼杵に行ってきたんだけど、臼杵っていいところだよね。地元の人がとにかく優しくて、私に対してウェルカムだったの!
いいよね、また行きたいなあ。

APUでの生活

APUの寮である「APハウス」に入寮。2回生の時はRA(寮長)として寮生のサポートをしていました。RAは日本人と国際学生のペアで約40人もの寮生を管理しなければいけません。

わたしが最初になったパートナーは、先輩の日本人RAであり、お姉さんのように優しく接してくれました。特に彼女からはお味噌汁や肉じゃがなどの日本食の作り方を教えてもらい、仲よくしてもらいました。

今ではインドから持ってきたスパイスを加えた「日本✕インド」の創作料理を作っています。うーん、ちょっと辛いかも。スパイスの種類はたくさんあります!料理によって辛さを調整して、ちゃんと使い分けてるよ。

専門は観光学。大分の地域活性化について学んでいます。先日は国東半島へのフィールドワークに参加しました。日本古来の歴史や自然を感じました。国東半島には、多くの摩崖仏が残され、今でも仏教の信仰を守っています。日本の仏教文化はとても珍しいと感じました。

人の幸せのために生きたい

以前、インバウンド観光客向けのお店を紹介する番組にゲストとして出演しました。大分市中央町の「セントポルタ」の商店街に取材に行ったのですが、私は商店街が大好き!

日本人だったら「当たり前だ」と思うかもしれないですが、私にとってはなにもかもが新鮮なんです。

なかでも楽器屋さんを紹介したとき、面白かったね。「私、ギター弾けるよ」って無茶ぶりをしてギターを弾かせてもらったの。お店の方も楽しんでコミュニケーションしてくれて、すっごく楽しかった。また行きたいね。

わたしの将来の夢は、日本の商店街を盛り上げること。大好きな商店街で楽しいイベントを考えることが夢です。お店の方々とのコミュニケーションを大切にしたいと思ってます。

大分んこと、知っちょん?
〜教えて! 大分の好きな◯◯〜

味噌ソフト


おすすめは味噌ソフトです。
臼杵を訪れたとき、城下町を初めて見て感動したの。かき氷や味噌アイスなどのご当地スイーツを楽しみました。

今なら臼杵の城下町周辺の歴史施設を4か所回ると1000円のお買物券と味噌アイスが無料で食べられるよ!(2021年2月現在)
すんごく美味しいからぜひ食べてみてね。

▼臼杵市臼杵
カニ醤油

text & photo by Yuri Usui